薬丸岳
作家紹介文
私が薬丸岳に出会ったきっかけは『天使のナイフ』を読んだ時である。小説を選ぶうえで私が基準としているのが、「江戸川乱歩賞」「このミス1位」のような賞を受賞している作品を優先的に読むようにしている。もちろん、このような賞を受賞していなくても面白いものは数多くあるが、やはり本を選ぶ一つの指標にはなるかと思うのでいつもこのやり方で読む本を選んでいる。『天使のナイフ』も江戸川乱歩賞を受賞していたので、いつものごとく何気なく手に取ってみて読んでみたのである。本作品の面白いこと。一気に薬丸岳のとりこになってしまった。本作家は私の好きな作家ベスト4に入っている。薬丸岳の作品が好きな理由は、作品の多くに隠れたメッセージがあるのである。例えば『天使のナイフ』では、少年により妻を殺された夫が主人公である。読んでて少年法の是非についてかなり考えさせられた。また『虚夢』では統合失調症を患う犯人により娘を殺された夫婦が主人公である。ここでも精神病だからという理由で人を殺しても牢屋に入らなくてよいのだろうか?とまた考えさせられた。ぜひあなたも薬丸岳の作品を読み、色々と考えて頂きたい。どんでん返しも豊富でかつ感動作品も多い。
出身
兵庫県
個人的おススメ/代表作
闇の底
その他作品紹介
刑事のまなざし
椎名桔平主演でドラマ化されていました!
闇の底
性犯罪者のみを殺していく正義のヒーロー?登場。驚愕のオチが待ち受けています。
天使のナイフ
薬丸岳のデビュー作。江戸川乱歩賞受賞作!
ハードラック
ネカフェ難民になってしまった男はあることを思いついた。それが彼を地獄へと導くとは知らずに・・・。ハードラックの指す意味は?
友罪
親友が実はかつての凶悪犯罪者だったと分かっても友達でいられますか?
虚夢
愛する娘を殺されたにも拘わらず、その犯人は統合失調症という理由で裁かれることはなかった。精神病に患っていると人を殺しても裁かれないのが今の現状。色々と考えさせられます・・・。
悪党
「息子を殺した犯人が今何をしているのか。彼を許してもいいかどうか調べてほしい」という内容の相談を老夫婦から受けた探偵。最愛の人を奪われたらどうすれば許せるのか?許せなければ復讐するしかないのだろうか。
死命
死を間近にした殺人犯と刑事。一人は死ぬまで人を殺し続ける、もう一人は死ぬまで男を追い続ける。死刑を恐れない男、彼は捕まるまで殺人を止めないのだ・・・。
逃走
なぜ男は逃げるのか。愛する妹が悲しむのは分かっているのに。めちゃくちゃ泣けます・・・。