ミステリー・推理小説等

内田和成

仮説思考

BCG流の仮説思考。これをマスターすれば日々の仕事量は激減する。具体的にどのような考え方なのかというと、例えば温暖化の原因について上司からある時、調べるよう指示されたとする。仮説思考を使わないと、ありとあらゆる資料を片っ端からネットで集め、期限ぎりぎりになってもまだ資料集めが終わっていない、もしくは資料集めに時間をとられすぎてそこからどのようなことが言えるか考える時間がなくなってしまったり、このような経験をされた方も大勢いるのではないだろうか?仮説思考を用いると、まずどれが温暖化の原因になっていると仮説を立てるのである。ここで注意。たしかに十分なデータがないのに、そんな仮説なんか立てられないよという気持ちは十分に分かる。ただ、それでもよいのだ。もしその考えが誤っていたとしても、すぐに資料集めをするにしたがってこれは間違いだと分かるのである。例えば、上記の例でいくと、まず温暖化の原因になっているのは二酸化炭素の濃度が上昇したからだと仮定をたて、その仮定が間違っていないか資料を集めていけばよいのである。今回仮説を立てているので、やみくもに資料を集める必要はない。温暖化の原因は二酸化炭素の濃度が関わっているというデータを中心に集めていけば良いのである。もし、この仮説が誤っているのならば、資料集めの段階で、温暖化が二酸化炭素と関係があるという資料が見つからないはずだ。そこで、この仮説は誤っていると分かり、また新たな仮説を立てればよいのだ。大事なことだから、もう一度いうが、まずは今あるデータである仮説を立てる。その仮説が正しくなるようなデータ集めをし、なかなかそういうデータが見つからないなら誤っているということなので、軌道修正すれば良いのである。半信半疑かもしれないが、まずはぜひ実践して頂きたい。効果が分かるはずである。

論点思考

仮説思考というものは、問題が見つかった時に有効な対策方法だが、そもそも問題が見つからなければどう仮説を立てればよいのだろうか?学校の試験では問題が出されるので、どれが問題か見極める必要はなかった。だが社会にでると、問題があらかじめ分かっていることの方が珍しい。こういう時に役立つのが論点思考である。すなわち、論点思考を使って、何が問題となっているのかはっきりさせた後で、それから仮説思考を使ってその問題となっている解決策を考えればよいのだ。ここからは個人的意見だが、仮説思考の方が実践しやすい。なぜなら、仮説を立ててから資料を集めるだけでよいからである。だが、論点思考はやや難解だった。早く仮説思考と論点思考の二つのスキルを身に着けたいものである。


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