ミステリー・推理小説等

伊賀泰代

採用基準

就活生のあこがれの企業となっているマッキンゼーの採用マネージャーを12年間務めた著者が本当に必要なものを教えてくれている。地頭より論理的思考力より大切なもの、それはリーダーシップである。リーダーシップという概念は日本ではあまりいいイメージとされていない。場の空気を読めないKYが他人の意見を無視し、自己主張することをリーダーシップに長けていると勘違いしている方もおられるのではないだろうか?また昔のことわざで「船頭多くして船山に上る」という言葉があるようにリーダーは一人しかいらないのだという考えが日本に蔓延しているが、この考えは完全に間違っている。リーダーシップというものは組織にいる誰もが発揮するべきであり、各々が出せるリーダーシップを発揮すればよいのである。例えば登山をする際も、どれだけ苦しくても先頭を歩く人だけでなく、体力がなくいつも他のメンバーの足を引っ張っていたとしても、どんな時でも明るく振舞い、メンバーを笑わせている人にもリーダーシップがあると言えるのである。最後に一言、リーダーシップは誰でも身に着けられる能力であり、日常どこでも発揮する場面がある。自分は実力不足だからリーダーの素質なんかないと、不安にならずにまずはリーダーシップを発揮してみる。実力は後からついてくるものである。


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